スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--------(--)
 

これ、タクシー破壊軍団という!

クリスマスらへんの予定がごちゃっとなったY256です。

もう今年も2週間だというのに、何も片付いてない状況。
新年を新たな気持ちで迎えられるかどうか…。いえ、迎えます。

ということで、自分の更新内容はSS。

ポチ


あたしの家には犬がいる。
名前はポチ。雑種の中型犬だ。
あたしが小学校のときに、近所の歩道橋に捨てられていたところを姉ちゃんが拾ってきたのだ。

姉ちゃんはあたしより6つも年上で面倒見が良くて、『超』が何個か付くほどの美人。
友達も多かったし、彼女のまわりには笑いが絶えなかった。

それに対してあたしというと、地味顔で口下手。
友達も少なかった。


あたしの記憶では、その日、姉が綺麗な白い腕に不釣合いなボロ雑巾みたいな生き物を拾ってきた。
それを見た母さんは夕飯の支度をしながら「あら、ワンちゃん」とポカンと口を空けた。
姉ちゃんは小さくうなずいてその犬をお風呂場に連れて行って綺麗にした。

ポチは茶色い毛並みの犬だった。
母さんはそれを見て「仕方ないから、うちで飼いましょうか」と提案した。
何が仕方ないのか、とあたしはポチの顔をじっと見る。

ポチは整った顔をしている犬だった。
パパは見るなり「美人さんだな」と口にしたのを覚えている。
それはあたしも同意見だった。

ポチは姉ちゃんにだけ懐かなかった。
拾ってくれた恩は忘れたようだった。

ポチは良く喋る犬だった。
朝、あたしの顔をべろべろ舐めて「オハヨウ」
学校から帰ってきたあたしに「オカエリ」
17時を回ると尻尾をバタつかせて「ゴハンマダ」


中学になり、あたしにも親友と呼べる友達が出来た。
内向的なあたしにとっては表彰モノだった。

ある日、友達がうちに来たときの事。

「ハジメマシテ」

玄関で靴を脱いでいる友達に、ポチはそう言ってぺこりとお辞儀をした。
あたしは「ポチはお行儀がいい子ね」と頭を撫でてあげた。

「ミホちゃん、この子しゃべるの!?」

友達はなぜかとても驚いた。
あたしは、尻尾をグルグルまわすポチを撫ぜながら「あたりまえじゃん。犬だよ?」と笑った。

友達の話によると、どうも『犬』というのは普通は日本語をしゃべらない生き物らしい。
あたしの人生13年、ポチ以外の犬を知らないわけじゃなかった。
ポチは散歩のときは喋らないので、他の犬も家では喋っているものだと理解していた。

でも、だから?
他の犬がどうだっていいじゃない。ポチは喋るのだから。

夕飯のビーフシチューをおいしそうに食べるサチを横に見ながら、あたしは両親にこの話をした。

すると、両親は何か気まずそうにスプーンを握る手を止めて、目配せをする。
あたしもスプーンを置き、背筋を伸ばした。

予感がした。

「ミホも、もう中学生か。…そろそろ話しておこう」

パパはそう言って、コップに入っていた麦茶を飲み干した。
母さんは少し心配そうな顔であたしを見た。
その視線から逃れるように、あたしはポチの顔を見た。
姉ちゃんは一人だけビーフシチューに口をつけた。

そういえば、ポチを拾ってきた日から、姉ちゃんがしゃべっているところを見ていない。

パパは重たい声で話を始めた。


おわり


Y256
スポンサーサイト
2011-12-20(Tue)
 

コメントの投稿

非公開コメント

-゜д゜)ポ…チ? 

次のSSは男×男だと思っていたのに裏切られた。見事に裏切られた。そして、話の続きが気になる、どうしよう。ポチを無理矢理男×男SSにアレンジすれば面白いのかもしれない。
2011-12-20 10:59 | 長谷川 | URL   [ 編集 ]

 

え、
あ、
はい(∩∇`

男×男とか無理じゃね?
2011-12-23 09:45 | Y256 | URL   [ 編集 ]

 

え、
あ、
はい(∩∇`

男×男とか無理じゃね?
2011-12-23 09:45 | Y256 | URL   [ 編集 ]

 

先生お願いします!次回期待してます!!
2011-12-23 22:00 | 長谷川 | URL   [ 編集 ]

塩じてん
塩じてん 」 Team塩のスラングがまるわかり!
カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。